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心の中の洋次郎

僕だけじゃないと思うんだけど、みんな心の中に一匹は洋次郎飼ってるよね?

 

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思春期は洋次郎(とELLEGARDEN)しか聴いてなかったと言っても過言ではないぐらい、昔は洋次郎が好きだった。

その名残で今も「ふたりごと(一生に一度のワープ ver.)」はそらで歌える。

みんなそうだろ。

恥ずかしがらずに言え。

僕らの時代はみんなそうだったろ。

 

しかし、やはり精神が大人びてくるにつれて、

次第に心の中の洋次郎は鳴りを潜めるようになる。

洋次郎、あんなダサい音楽、聴けるかよ。

「一生に一度のワープをここで使うよ」って、なんだよ。

今度は「僕が総理大臣になったら」とか言い始めたぞ。

 

でも、たまに出てくる。洋次郎しんでない。まだ現役で生きてる。

ちょっと心が弱った時に、無性に洋次郎を呼び出したくなる。

 

あいつ、変なことばっかり言ってるけど、根はいいやつなんだよ。

それは知ってたんだけどな。

普段から聴くほど、脳内お花畑じゃねえんだよ。

本物の洋次郎みたいに、脳内お花畑じゃ生きていけないんだよ、僕たち庶民は。

 

でも、いざってときに、いないと困るんだな。

だから、心の中の洋次郎、追い出すわけにはいかないんだな。

一回住み着くと、追い出すわけにはいかないんだな。

 

最近、「君の名は。」の流行りに乗って、音楽を担当したRADWIMPSの名前を

よく聞くようになった。

youtubeで「なんでもないや」を聴いてみたら、弱ってるわけでもないのに

心の中の洋次郎が疼いてきた。

思春期に洋次郎を通ってきた人だけじゃなく、

映画をみた1000万人全員に洋次郎が住み着くようになるんじゃないかと思った。

 

恥ずかしがらずに言え。

君の名は。」を鑑賞したお前の心のなかにも、もう既に洋次郎が一匹いるだろう。

 

そのうち、日本人全員が心のなかに一匹、マイ洋次郎を飼うようになるんじゃないか。

倉田さんはクズ

古今東西、数多くの(ホモ)エロ同人が存在するが、その中でも倉田さんは間違いなく第一線級のクズ。

本当の悪人は善人面している。というより、むしろ、悪意のない善人ほど人を散々に傷つけてしまうことがあるということがよくわかる作品である。

 

人のこと、簡単に「好き」って言っちゃいけない。

「好き」っていう言葉には責任が発生する。

 

大人なのに、そんなことも知らないで、倉田さんは何も知らない合くんを目覚めさせ、あっさりと捨てる。

極悪非道の極地だと思う。合くんの気持ち、知ってた癖に。

合くんにだいしゅきホールドされておいて「知らなかった」は通用しない。

純粋無垢なショタっ子に中出ししておきながら、最後の裏切りは極悪非道の極地である。

倉田さんは「結婚することになりました」と言って、あっさり合くんを捨てるわけだけど、倉田さんのことだから、いつか婚約相手のことも合くんと同じようにあっさり捨てるだろう。

自分から誘っておきながら、なにかと理由をつけて、あっさり捨てる日がくるだろう。

精通だって捧げたのにふざけんなよ!

 

けど、(倉田さんよりは精神的に大人な)僕はわかる。

倉田さんはクズだけど、本当はとても優しいのだ。

合くんとそんな(エッチな)仲になったのは、倉田さんの優しさなのだ。

優しい倉田さんと純粋無垢な合くんが惹かれあうのは当然の成り行きである。

倉田さんだって、島に残って合くんと毎日エロイことをしたいのだ。

でも、事情があって結婚しなければいけなくなった。その事情だって、自分以外の誰かのためを思っての事情である。

悪意のない善人ほど人を傷つけることがある。

全方位に優しさを振りまくことはできない。

倉田さんは優しいけれど、優しいだけで決断力がなかった。

合くんを「好き」な気持ちに責任を取ることができなかった。

だから、最後は合くんの気持ちを裏切るはめになった。

 

倉田さんはクズ。優しいけど、クズ。

 

つくも号先生の「最果てのアムリタ」が加筆修正を加えて商業作品として本屋に並ぶそうである。

天使のようなショタっ子の合くんがめちゃくちゃエロイし、本当は優しい倉田さんのクズ行為が光る、とても良い作品である。

 

 

最果てのアムリタ (マーブルコミックス)

最果てのアムリタ (マーブルコミックス)

 

 

仕事と日

働きはじめて、数ヶ月が経った。
研修中なので、実際にはまだ「働いている」と言える立場ではないかもしれない。利益を生み出してはいないもの。
が、とにかく、毎日休まず会社には行っている。
会社に言って、日が沈むまで時間を過ごし、家に帰って、寝る。


「働くってなんだろう」とアホみたいな疑問が自然と浮かんでくる。
働くってどういうことだろう。なぜ働かないと生活できないのだろう。なんのために働いているのだろう。
お給料は生活費で消える。僕は、生きるために働いているのか、働くために生きているのか。
こういう疑問は、社会に出る前に解決しておくべきなのかもしれないが、アホなので、実際に働いてみるまで考えたこともなかった。


ヘーシオドス 仕事と日 (岩波文庫)

ヘーシオドス 仕事と日 (岩波文庫)



救いを求めて、ヘシオドスの『仕事と日』を買ってみたが、神話ばかりで意味がわからない。
神々に真理を求めるのは、科学的実証の無い当時の自然科学としては立派なのかもしれないが、ギリシアの神々に労働を語られたって、今の僕には何の役にも立たない。


そもそも、彼らの時代の「働く」と私たちの時代の「働く」は意味が根本的に異なるように思う。
彼らの時代の「働く」は「自分(とその家族、仲間)のために成果をあげる」ことを意味する。
働いた結果は、直接自分に返ってくるのだ。農作物なり、畜産物なり。
働いて、小麦が実ったら、楽しいだろうなあ。古代ギリシャにタイムスリップしたいわ。


僕が働いて、何を生み出すのだろう。なぜ、自分は他人の利益のために働いているのだろう。なぜ直接、自分のために働かないのだろう。


親の扶養を離れて、自由になった。僕は、一人で生きている。誰からの援助も受けずに、自分一人だけで生きている。
しかし、一方で、親の扶養を離れて、次は会社に養われるようになった。結局、誰かにおんぶに抱っこされて生きる人生なのだ。
完全に一人で生きていくことはできないのだろうか。
会社は親ほど優しくはない。
養ってもらうためには、平日の大半の時間を捧げなければならない。
働くって、自分の時間と引き換えに、会社に、社会に、養ってもらうことなんだろうか。


いろいろ考える。文句ばっかり言っていても仕方がない。
この文句を解消する、現実に即した解決策はないのかと悩んでいると、Twitter平沢進が働くことについて語っていた。





平沢進はヘシオドスよりもよっぽど良いことを言う。


不本意な労働をするワタシタチはしっかり休まねばならん。

僕は僕が支配する

「ミソる」という言葉がある。過去にあった嫌なことや恥ずかしかったことを突然思い出し、奇声をあげることを意味する言葉だ。

295 名前:優しい名無しさん 投稿日:04/10/30 02:34:32 Uzdnc0AF
夜中静かな公園でサボテンピクピク!って叫んだら10分後ぐらいに通報されたらしく警察に尋問されたな
そんなこと思い出してまたミソッミソッ!

【死ねっ】 思い出し奇声 PART12【ミソッミソッ】


チック症や汚言症、アスペ、鬱、フラッシュバックなど様々な病名が原因として挙げられているが、実際のところよくわからない。
最近は、僕もこの「ミソる」症状に悩まされている。
一人でやるぶんにはどれだけ奇声をあげようとも構わないが、問題は奇声がところかまわず突然やってくることだ。
突然、嫌な思い出が頭の中にやってきて、その記憶を振り払おうと思わず奇声が出てしまう。
オフィスにいるときや、人と一緒にいるときは大変だ。幸い、まだ大惨事になったことはないけれど、危なかったことは多々ある。
ぼーっと考え事をしているときに多く、最近はもう、仕方がないから、知り合いがいそうもなく、一人で歩いているときなどは遠慮なくアーアー言ってるのである。
誰しも、一度は街でぶつぶつつぶやきながら歩いている変な人を見たことがあるだろう。あれは、まさしく「ミソって」いる人だ。僕も同じだ。


鬼束ちひろの「眩暈」を聴いて、そのことが思い浮かんだ。
彼女が歌っているのが奇声のことなのかどうかはわからないが、なにかしらの(精神的)「案件」を抱えている人にとって、それは「突然やってくる」のだ。
彼女はそのことを「悪魔が来る」という言葉で表現する。

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今は貴方のひざにもたれ
悪魔が来ない事を祈ってる
ねぇ「大丈夫だ」って言って


頭の中の主人は、僕だ。
僕の身体、脳、人格は、常に僕が支配する(内臓器官や不随意筋は僕の意識外にあるが、それでも支配権は僕が握っている)。
しかし、やつらは、主人の許可なく、突然やってくる。
僕の支配権を一時的に奪って、僕の脳を操作する。


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喧騒に混じってあたしに残忍な過去が
突然飛び込んで来たとしたら
一番正しい行動はどれ?
その場で膝突き泣きじゃくるあたしを認めていいの?
「何一つ臆することなどはないと」


女王蜂のアヴちゃんも言っている。過去が「突然飛び込んでくる」と。

「悪魔」や「残忍な過去」に怯える女たちの歌を聴いて、僕は思う。
「悪魔」や「残忍な過去」に限らず、何かしらの精神的症状を抱えている人にとって、それらは「突然やってくる」ものなのかもしれない。
それらは「突然飛び込んでくる」ものなのかもしれない。
そして、その「突然やってくる」感覚は、大なり小なり、なにかしらの案件を抱える多くの人に共通しているのかもしれない。

Stay Gold

日本男子たるもの、一度はメロコアを経験する。 その後、たどる道は様々であれど、思春期に一度は通過するものなのだ、メロコアは。

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一昔前は、Hi-STANDARDの「Stay Gold」に男たちは夜な夜な感銘を受け、現在であれば、WANIMAとか04 Limited Sazabysとかであろう。知らんけど。 ONE OK ROCKとかも、そうかもしれない。知らんけど。 とにかく、アツくて、かっこよくて、キャッチーで、心を熱くさせるバンド音楽に一度は心酔するものなのだ、男子たるもの。

僕の時代は、ELLEGARDENだった。他の思春期男子と同じように、はじめてELLEGARDENを聴いたときは衝撃を受けた。 細身武士の艶のある歌声、疾走感のある楽曲。メロコアは鬱屈した想いを抱えた思春期男子と相性がいい。 おそらく、あの当時、クラスの半分の生徒は、ELLEGARDENを聴いていた。 もう半分の、キラキラしていた人たちは、たぶん、GReeeeNを聴いていた。 そして、そんな別け隔てなく、全員が聴いていたのは、RADWIMPSだ。かつて、そういう時代があった。

人は、10代の頃に聴いていた音楽を生涯聴き続けると言う。 ビートルズが神格化されているのは、若い頃にビートルズを聴いていたおじいさんが、生涯ビートルズを聴き続けてきたからなのだ。 Hi-STANDARDの「Stay Gold」を2016年になっても聴いている30代のおっさんをバカにしてはいけない。 突如としてMステに出演し、タモリ相手にバンド文化がどうのこうのと語るKen Yokoyamaをみて「なんやこの口うるさいオッサンは」と思ったかもしれないが、あれは一部の30代のおっさんにとっての神である。 時代は変われど、想い出は変わらない。30代のおっさんにとっては、「Stay Gold」が青春の一曲なのだ。ドラマみたいな、晴れやかな青春ではない。鬱屈した想いまで、まるっと、受け止めてくれたのがHi-STANDARDなのだ

Hi-STANDARD神格化おじさんと同じように、僕も、あれから何年経っていても、たまに思い出したようにELLEGARDENを聴く。若いなあ、ダサいなあと思わんこともないが、それでもやはりかっこよい。 こういうことを言うと、音楽好きからは蔑まれ、若者からはバカにされる。 でも、誰がなんと言おうと「ELEVEN FIRE CRACKERS」は名盤なのだ。「高架線」に心震わせた夜があったのだ。

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日本男子は、鬱屈した社会の中で、誰もが一度はメロコアに出逢い、心酔し、そして、その音楽を生涯にわたって聴き続ける。