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好きな人の好きな歌

今年に入ってから「好きやけどもうしんどい、でも好きやから離れられへん」しかなかった愛もようやく終わって、終わったと思ったらまた好きな人(以下、あいつ)ができた。

一瞬でめちゃくちゃ好きになった。

 

ベッドにごろんして、後ろからあいつの身体にくるまれて、ケータイのちっこい画面で二人、新海誠の「言の葉の庭」を観た。

とくに、むちゃくちゃ面白かったとか共感したとかいうわけではなかったけど、なぜか途中から涙が止まらなくなった。

くるまれて、あいつの好きな映画を一緒にみれてめちゃくちゃ気持ちよかった。

でも、ちょっとさみしかった。おれのことは今のところそんなに好きじゃないらしい。

あいつのあったかさと、気持ちいいのとさみしいのと、そんで、映画の中のことと、心のなかにいろんな気持ちがあって、よくわかんない涙が出た。

最後、雪乃先生が部屋を飛び出していくシーンで我慢できなくなって、うしろ振り返って(横になってくるまれていたので、もぞもぞして体勢をかえて)、胸のあたりに抱きついて泣いた。

女々しい上にアホやなと自分では思うけど、あいつは特に否定的なことは言わんかった。

涙もろいんやな、かわいいな、自分の好きな映画好きになってくれて嬉しいって言って、自分も泣いとった。「言の葉の庭」は毎回泣くらしい。

意外とセンチメンタルなやつやと思う。

 

あいつは、憂鬱な雨の日の朝は、大好きな秦基博の「Rain」を聴くらしい。


Rain 言の葉の庭 ED 歌:秦基博 歌詞付き

いつかこの歌をきいて、あいつの好きな歌やと安心するようになるんか、いい思い出やったなと感慨にふけるようになるんか、いやーな気持ちになるんか。

わからんけど。

でも、好きな人の好きな歌を知ることができて、うれしい。